Square(スクエア)決済は、スマホやタブレットに専用カードリーダーを接続するだけで、簡単にクレジットカードや電子マネー決済が導入できるサービスです。
初期費用や月額料金は不要で、決済手数料のみでの利用が可能なため、コスト面でも導入のハードルが低いのが特徴です。対面販売だけでなく、オンラインショップの開設や請求書発行などオンライン決済にも対応し、ビジネスの規模や形態に合わせて柔軟に活用できます。料金体系もシンプルで、年間キャッシュレス決済額3,000万円未満の新規利用者なら対面でのカード決済手数料は2.5%からとなっています。

Square決済は、銀行が三井住友銀行かみずほ銀行であれば、翌営業日に入金されます。他のキャッシュレス決済は、月に2回の入金サイクルが多く、入金のラグが発生します。そのため、キャッシュフローに問題が発生してしまいがちです。そのため、Square決済がおすすめです。
Square決済の特徴とは?
Square決済は多様な決済方法に対応し、スピーディーな導入と運用が可能なキャッシュレスサービスです。主要なクレジットカードから電子マネー、QRコード決済まで幅広い決済手段をカバーしており、顧客の支払い方法を選ばない柔軟性が魅力です。POSレジ機能も標準搭載されているため、商品管理や売上分析も同時に行えます。
また、三井住友銀行・みずほ銀行を入金口座にしている場合、決済金額は翌営業日に入金されるため、キャッシュフロー改善にも役立ちます。さらに、振込手数料も無料で、隠れたコストがないのも大きな特徴です。
決済可能なキャッシュレス決済
Square決済では、下記のような多様な決済方法に対応しています。
決済種類 | 対応ブランド・サービス |
---|---|
クレジットカード | Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover |
電子マネー | Suica、PASMO、QUICPay、iDなど交通系ICカード |
QRコード決済 | PayPay、楽天ペイ、au PAY、d払い、メルペイ、Alipay+、WeChat Pay |
ギフトカード | プラスチック製およびデジタルのギフトカード |
連携できるPOSシステム
Square決済は独自のPOSレジアプリを提供していますが、他社のPOSシステムとも連携可能です。Square POSアプリを使えば、商品登録、在庫管理、売上分析など、充実した機能を無料で利用できます。iOSとAndroidの両方に対応しているため、既存の端末を活用することも可能です。
また、QR Order、AutoReserveセルフオーダーなど、一部の外部POSシステムとの連携も可能ですが、連携時にはエラーが発生する可能性もあるため注意が必要です。
さらに、独自のeコマースAPIを通じてオンラインショップとの連携も実現できます。
POSレジ名 | 対応端末 | 主な特徴機能 |
---|---|---|
Airレジ | Squareリーダー Squareスタンド | 自動釣銭機連携可能 ECサイト管理機能 Airメイト連携による詳細分析 |
スマレジ | Squareリーダー Squareスタンド | 多業種向け在庫管理 弥生会計ソフト連携 Uber Eats注文自動連携 |
funfo | Squareリーダー Squareスタンド Squareターミナル | 飲食店専用 LINEと連携ができる モバイルオーダーなどが含まれている |
Aiony(旧Bionly) | Squareリーダー | 医療機関向けカルテ連携 予約管理システム統合 保険請求自動化 |
Ubiregi | Squareスタンド(第2世代) | 複数店舗集中管理 リアルタイム売上分析 多言語対応レジ画面 |
poscube | Squareリーダー | 飲食店向け席管理 テイクアウト予約対応 原材料在庫管理 |
Orange Operation | Squareスタンド | 小売業向け発注管理 顧客購買履歴分析 ポイントカード統合 |
AutoReserve | Squareリーダー | セルフオーダーシステム 席管理連動決済 売上予測機能 |
入金サイクルの長さ
Square決済の入金サイクルは、登録する銀行口座によって異なります。三井住友銀行またはみずほ銀行を入金口座として登録している場合、決済金額は翌営業日に入金されます。土日は銀行休業日のため、金曜日から日曜日までの売上は月曜日にまとめて入金されます。また、GWや年末年始などの銀行休業日も入金タイミングがずれるので注意が必要です。入金時間は振込予定日の15時頃までが目安となっています。さらに、振込手数料は無料で、振込通知メールも送信されるため、入金確認も容易に行えます。
Square決済はどのような店舗におすすめか?
Square決済は、初期費用や月額料金が不要で、決済手数料のみで利用できるため、特に小規模な店舗や個人事業主に適しています。スマホやタブレットと専用リーダーさえあれば、すぐにキャッシュレス決済を導入できるため、移動販売やポップアップストアなど場所を選ばないビジネスにも最適です。また、POSレジ機能も無料で利用できるため、これからレジシステムを導入する新規開業店舗にもメリットが大きいでしょう。
さらに、オンラインショップの開設やオンライン請求書の発行など、対面販売以外の販路拡大を考えている店舗にもおすすめです。Squareなら、対面とオンラインの両方の決済を一元管理できるため、事務作業の効率化にもつながります。また、売上データの分析機能も充実しているため、データに基づいた経営判断ができるようになります。
加えて、年間キャッシュレス決済額が3,000万円以上の中規模〜大規模店舗でも、カスタマイズされた料金プランが適用される可能性があるため、コスト削減効果が期待できます。例えば、年間キャッシュレス決済額1.1億円の飲食店では、通常3.25%の手数料が2.76%に引き下げられたこともあります。
Square決済の詳細とは?
Square決済のサービス詳細について、以下の表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
月額費用 | ・初期費用:無料 ・月額固定費:無料 ・登録手数料:無料 |
キャッシュ決済 | ・対応(POSレジアプリで管理可能) |
手数料 | ・対面決済:2.5%(年間キャッシュレス決済額3,000万円未満の新規利用者)、3.25%(既存利用者) ・オンライン決済:3.6% ・非対面決済:3.75% ・請求書決済:3.25% ・年間キャッシュレス決済額3,000万円以上の場合、カスタム料金あり |
入金日 | ・三井住友銀行・みずほ銀行:翌営業日 ・その他金融機関:要確認 ・振込手数料:無料 |
対応端末 | ・Square リーダー(カードリーダー) ・Square スタンド(iPadレジスタンド) ・Square ターミナル(レシートプリンタ内蔵端末) |
その他機能 | ・POSレジ(無料) ・売上分析(無料) ・ネットショップ開設(無料) ・オンライン請求書(無料) ・顧客管理(無料) |
Square決済の申込手順
Square決済の導入は、オンライン上で簡単に完結します。以下の手順で申し込みと設定を行いましょう。
まず、Squareの公式サイトからアカウント登録を行います。必要な情報は、メールアドレス、事業内容、入金先口座情報などです。アカウント作成は完全無料で、数分で完了します。煩雑な申し込み手続きはなく、オンライン上で全て完結するため、時間と手間を大幅に削減できます。
アカウント登録後、カード決済の有効化を行います。最短で申し込み当日からカード決済が可能になり、登録したメールアドレスに審査結果が送信されます。審査基準も一般的なクレジットカード加盟店審査より柔軟で、小規模事業者でも導入しやすい特徴があります。また、この段階で決済手数料なども確認しておくと良いでしょう。
対面決済を利用する場合は、カード決済の審査通過後、導入したい電子マネーのブランドをSquareデータより有効化します。交通系ICカードやQUICPay、iDなど、必要な電子マネーを選択して設定することができます。QRコード決済についても同様に設定が可能ですが、一部連携できないサービスもあるため注意が必要です。
対面決済を行うには、決済端末の設定が必要です。まず、スマートフォンやタブレットにSquareのアプリをダウンロードします。次に、Square リーダーなどの決済端末をBluetooth接続または物理的に接続して設定を完了させます。設定はアプリの案内に沿って進めるだけで簡単に完了し、すぐに決済を受け付けられる状態になります。
Square決済の注意事項
Square決済を導入する際には、いくつかの注意点があります。まず、外部POSシステムとの連携に関しては、一定数の連携エラーが報告されています。例えば、Squareアプリの画面が立ち上がらない、Squareアプリ上で決済完了しているのに外部POSレジ上でお会計が終了しないなどの問題が発生することがあります。このような場合は、Squareを単独の決済端末として利用し、両者のPOS数値を合わせるために手動入力するという対応が必要になることもあります。
また、決済サービスによっては外部連携の対象外となるものもあります。例えば、一部のシステムではPayPayのみSquare外部連携対象外となっており、注意が必要です。さらに、Squareターミナルは一部の外部連携対象外となっている場合もあります。特定のPOSシステムとの連携を検討している場合は、事前に互換性を確認することをおすすめします。
入金に関しては、三井住友銀行・みずほ銀行以外の金融機関を利用している場合、入金サイクルが異なる可能性があります。また、土日祝日や銀行休業日は入金されず、翌営業日の対応となるため、資金繰りに影響する可能性があることも考慮しておきましょう。特に、経費支払いのタイミングと入金日のズレに注意が必要です。
まとめ
Square決済は、初期費用や月額料金不要で、決済手数料のみで利用できる手軽なキャッシュレスサービスです。スマホやタブレットに専用リーダーを接続するだけで、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など多様な決済方法に対応できます。特に小規模店舗や個人事業主にとって、導入のハードルが低く、キャッシュレス化への第一歩として最適です。
また、POSレジ機能や売上分析、ネットショップ開設など多彩な機能が無料で利用できるため、単なる決済サービス以上の価値があります。三井住友銀行・みずほ銀行を入金口座にしている場合は翌営業日入金で、振込手数料も無料というスピーディーな資金サイクルも魅力です。
導入手順もオンラインで完結し、最短申し込み当日から利用可能というスピード感も事業者にとって大きなメリットとなっています。外部POSシステムとの連携時には一部注意点もありますが、多くの場合はトラブルなく運用できます。
キャッシュレス決済を検討している事業者の方は、Square決済のシンプルさと多機能さを活かして、ビジネスの効率化と顧客満足度の向上を図ってみてはいかがでしょうか。