Airペイ(エアペイ)とは?入金サイクル・連携できるPOSレジなどを解説

エアペイは株式会社リクルートが提供するキャッシュレス決済サービスで、iPadまたはiPhoneと専用カードリーダー1台で、クレジットカードから電子マネー、QRコード決済まで多彩な決済方法に対応しています。初期費用や月額固定費がかからず、決済手数料のみというシンプルな料金体系が魅力です。

「0円スタートキャンペーン」が実施されている時は、通常20,167円のカードリーダーが無料で導入可能です。入金サイクルも最大月6回と資金繰りに優しく、小売店や飲食店など幅広い事業者に適したサービスとなっています。

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エアペイの特徴とは?

エアペイは使い慣れたiPadやiPhoneで簡単に始められるキャッシュレス決済サービスです。業界最安水準の決済手数料や月額固定費0円という料金体系、77種類以上の決済方法への対応、そして最大月6回の入金サイクルが大きな特徴です。入金サイクルが早いことで、資金繰りがスムーズになり、中小事業者の経営をサポートします。また、カードブランドによっては、決済手数料が通常の3.24%から2.48%に割引されるキャンペーンも実施中です。

決済可能なキャッシュレス決済

エアペイは様々な決済方法に対応しており、顧客のニーズに幅広く応えることができます。特にクレジットカードだけでなく、交通系電子マネーや各種QRコード決済にも対応している点が魅力です。以下にエアペイで利用できる主な決済方法をまとめました。

決済方法決済ブランド
クレジットカード・Visa ・Mastercard ・American Express ・JCB ・Discover ・UnionPay(銀聯)
交通系電子マネー・Suica ・PASMO ・Kitaca ・ICOCA ・manaca ・TOICA ・SUGOCA ・nimoca ・はやかけん
電子マネー・Apple Pay ・iD ・QUICPay
QRコード決済・COIN+ ・PayPay ・d払い ・楽天ペイ ・au PAY ・UnionPay(銀聯)QRコード ・Jcoin Pay ・Smart Code ・WeChat Pay ・Alipay

このように、国内の主要な決済ブランドに対応しているだけでなく、WeChat PayやAlipayといったアジアのインバウンド決済にも対応しています。これにより、外国人観光客の多い店舗でも安心して利用することができます。

連携ができるPOSシステム

エアペイは、同じリクルート社が提供する「Airレジ」というPOSレジシステムと連携することができます。Airレジも月額無料で利用でき、エアペイと連携することで売上データや在庫管理の一元化が可能になります。

一方で、他社の有名なPOSレジシステムである「スマレジ」とは連携ができないことに注意が必要です。

Airレジを利用することで、日々の売上データが自動入力されるため、経理業務や確定申告の手間が大幅に軽減されます。また、ポイントサービスやクーポン機能なども利用でき、顧客のリピート率向上に役立ちます。

エアペイが使えるPOSシステムには、NECモバイルPOSがあります。NECモバイルPOSは、外部連携先が豊富なので、業務の大半をデジタル化したい時におすすめです。

入金サイクルの長さ

エアペイの入金サイクルは、振込先の銀行によって異なります。みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行のいずれかを利用している場合は、月に6回の入金になります。その他の銀行の場合は月に3回となります。ただし、QRコード決済(AirペイQR)については月に1回の入金となるため注意が必要です。

金融機関入金サイクル
みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行月6回
それ以外の銀行月3回
QRコード決済(AirペイQR)月1回(月末締め翌月末入金)

月6回の場合の振込日は、10日、15日、20日、25日、末日、翌月5日頃となります。月3回の場合は、15日、25日、翌月5日頃です。振込日が土日祝日の場合、月末の振込は前倒しになり、それ以外は後倒しになる点にも注意しましょう。

なお、エアペイでは入金手数料が無料なので、振込回数が多くても追加コストはかかりません。ただし、ゆうちょ銀行は利用できないため、ゆうちょ銀行のみをお持ちの場合は別の銀行口座を開設する必要があります。

エアペイはどのような店舗におすすめか?

エアペイは特に初期コストを抑えたい中小規模の店舗や、キャッシュレス決済を始めたい個人事業主に最適です。月額固定費や振込手数料がかからないため、キャッシュレス決済の導入を検討している事業者にとってハードルが低いのが魅力です。飲食店、小売店、美容室、医療機関など幅広い業種での導入が可能で、インバウンド需要がある店舗にもおすすめです。

特に、資金繰りが厳しい事業者にとって、月最大6回の入金サイクルは大きなメリットとなります。売上金が早く入金されることで、仕入れや運転資金の確保がスムーズになります。また、多種多様な決済方法に対応しているため、顧客の支払い方法の選択肢を広げることができます。

一方で、導入できない業種も存在します。アダルト関連、ギャンブル、投資・情報商材など、特定の業種については加盟店審査を通過できないケースがあります。申し込み前に、自分の業種が対象外でないか確認することをおすすめします。

エアペイの詳細とは?

エアペイの料金体系や手数料、入金サイクルなどの詳細情報を以下の表にまとめました。キャッシュレス決済の導入を検討する際の参考にしてください。初期費用や月額固定費がかからず、決済手数料のみというシンプルな料金体系が特徴です。

項目詳細
提供企業株式会社リクルート
初期費用カードリーダー代金:20,167円(キャンペーン中は0円)
月額費用0円
決済手数料・クレジットカード:3.24%(キャンペーン適用で2.48%)
・交通系電子マネー:2.95%
・電子マネー:3.24%
・QRコード決済(COIN+):0.99%
・その他QRコード決済:2.95%
入金サイクル・みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行:月6回
・その他の銀行:月3回
・QRコード決済:月1回
振込手数料無料
対応デバイスiPad/iPhone
連携可能なPOSAirレジ NECモバイルPOS
サポート体制電話サポート年中無休(9:30〜23:00)

対象となる中小事業者は、クレジットカードの決済手数料が通常の3.24%から2.48%に割引されるディスカウントプログラムも利用可能です。

エアペイの申込手順

エアペイの申し込みはオンラインで完結し、基本的な流れは3ステップで完了します。必要な書類を準備しておけば、10分程度で申し込みが可能です。審査は最短で3日程度、カードリーダーの到着までの期間も含めると、スムーズに進めば約10日程度で導入できます。

1. AirIDの登録

まずはAirIDを作成します。既にAirIDをお持ちの方はログインするだけでOKです。新規登録の場合は以下の手順で進めます。

  1. エアペイ公式サイトから「今すぐ申込み」をクリック
  2. メールアドレスを登録
  3. エアペイから「認証キー番号」のメールが届くので入力
  4. アカウント情報を入力して登録完了

2. 申し込み情報の入力

AirIDの登録が完了したら、次は申し込み情報を入力します。主に以下の3つの情報が必要です。

  1. 契約者情報(個人事業主か法人か、名前、住所、連絡先など)
  2. 店舗情報(店舗名、住所、業種など)
  3. 口座情報(振込先の銀行口座情報)

口座情報については、個人事業主の場合は個人名義、法人の場合は法人名義の口座が必要です。ゆうちょ銀行以外の日本国内の金融機関が対象となります。みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行のいずれかを指定すると、入金サイクルが月6回になるためおすすめです。

3. 必要書類のアップロード

申し込み情報の入力後、審査に必要な書類をアップロードします。書類はJPG、PNG、PDFファイルのいずれかの形式で提出します。必要な書類は以下の通りです。

個人事業主の場合:

  • 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、住民票など)
  • 店舗確認書類(店舗の写真、ホームページのURLなど)
  • 業種に応じた許可書/免許書(必要な場合)

法人の場合:

  • 登記簿謄本(発行日から3ヶ月以内のもの)
  • 店舗確認書類(店舗の写真、ホームページのURLなど)
  • 業種に応じた許可書/免許書(必要な場合)

書類をアップロードした後、審査が開始されます。審査は決済ブランドごとに行われ、Visa/Mastercardは最短3日程度で完了します。その他の決済ブランドは順次審査され、全ての決済ブランドの利用が可能になるまでには約1ヶ月程度かかる場合もあります。

審査通過後はカードリーダーが発送され、受け取り次第、エアペイアプリをダウンロードして初期設定を行えば利用開始できます。

エアペイの注意事項

エアペイを導入する際には、いくつかの注意点があります。特に入金サイクルやQRコード決済については、事前に確認しておくべき重要なポイントがあります。また、審査についても把握しておくべき事項があります。

QRコード決済の入金サイクルが遅い

エアペイのQRコード決済(AirペイQR)は、クレジットカードや電子マネーと比べて入金サイクルが遅いことに注意が必要です。QRコード決済は月1回、月末締めの翌月末入金というサイクルになります。つまり、1月に発生した売上は2月末にまとめて入金されることになります。

QRコード決済がメインとなる店舗の場合、約1ヶ月の資金繰りを考慮した運営が必要です。また、AirペイとAirペイQRでは振込名義人が異なるため、経理処理の際に注意が必要です。

審査について

エアペイの加盟店審査は、申込日から1ヶ月以内に必要書類を提出しないとキャンセルされる点に注意が必要です。また、審査基準は非公開であり、場合によっては審査に通らない可能性もあります。

審査中にエアペイから確認事項のメールが届く場合がありますので、申込み後はメールをこまめにチェックしましょう。また、審査完了予定日についての問い合わせには回答できないため、しばらく待つ必要があります。

対象外業種について

エアペイには導入が禁止されている業種があります。主な対象外業種は以下の通りです。

  • アダルト関連・性風俗関連
  • ギャンブル関連
  • 投資・財テク情報・情報商材
  • 科学的根拠に乏しい効果をうたったもの
  • 換金性が高い商品・サービス
  • 医薬品・医療機器(国内未承認)
  • 法令に抵触するもの全般

申し込み前に、自分の業種が対象外でないか確認することをおすすめします。対象外業種での申し込みは審査で否認される可能性が高いです。

まとめ

エアペイは、初期費用や月額固定費がかからずに導入できるキャッシュレス決済サービスで、77種類以上の決済方法に対応しています。業界最安水準の決済手数料と最大月6回の入金サイクルが特徴で、特に中小事業者や個人事業主にとって使いやすいサービスといえるでしょう。

主要な決済方法に対応し、同じリクルート社が提供するAirレジと連携することで売上管理や顧客管理も効率化できます。現在は「0円スタートキャンペーン」を実施中で、通常20,167円のカードリーダーが無料で導入可能です。また、一部の事業者は決済手数料のディスカウントプログラムも利用できます。

申し込みはオンラインで簡単に行え、審査通過後はすぐに利用開始できます。ただし、QRコード決済の入金サイクルが月1回と遅いことや、対象外業種があることには注意が必要です。キャッシュレス決済の導入を検討している事業者は、エアペイの特徴やメリット・デメリットを理解した上で、自社に適したサービスかどうか判断することをおすすめします。

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