STORESレジはおすすめ?小売店向けPOSレジアプリ徹底解説

近年、実店舗とネットショップを両立させる小売業が増えています。しかし、在庫管理や売上データの一元化には多くの手間がかかるのが現実です。そんな課題を解決するのが「STORESレジ」です。本記事では、STORESレジの特徴や料金、業界ごとの活用ポイントまで、導入を検討している方に向けてわかりやすく解説します。DX化を目指す店舗運営者の方は、ぜひ参考にしてください。

STORESレジの特徴とは?

STORESレジは、ネットショップとひとつになった新しいPOSレジアプリです。小売店向けに開発されており、ECサイトであるSTORESと連携できる点が大きな特徴です。基本的なレジ機能だけでなく、実店舗とネットショップの商品・在庫・売上データを一元管理できるため、効率的な店舗運営が可能です。また、無料から使えるので導入しやすいのも魅力の一つです。

STORESレジの導入がおすすめの業界は?

STORESレジは、実店舗とネットショップの両方を運営している小売業に特におすすめです。商品数が多く在庫管理が煩雑になりがちな業態や、オンラインとオフラインの販路を拡大したい事業者に適しています。特にアパレル、雑貨、書店などの小売店では、ネットショップとの在庫連携により、二重管理の手間が大幅に削減できるでしょう。

アパレル・ファッション業界

アパレルやファッション業界では、商品の種類やサイズ、カラーバリエーションが多いため、在庫管理が複雑になりがちです。STORESレジを導入することで、実店舗での販売とネットショップでの販売を一元管理できます。顧客が店頭で見つけられなかったサイズや色を、その場でネットショップから注文することも可能になります。また、トレンドの移り変わりが早いファッション業界では、売上データの分析も重要です。STORESレジの売上分析機能を活用することで、人気商品の把握や在庫補充のタイミングを適切に判断できるようになります。

書店・本屋

書店では、多数のタイトルを取り扱うため、在庫管理が大変です。STORESレジを導入すれば、書籍の在庫状況をリアルタイムで把握でき、ネットショップと連動した在庫管理が可能になります。お客様が探している本が店頭にない場合でも、ネットショップから注文を受け付けることができます。また、POPフェアや著者サイン会などのイベント時には、会計の混雑が発生しがちですが、STORESレジのモバイル性を活かして、複数のレジを設置することも可能です。顧客データの蓄積により、読者の好みに合わせた書籍のレコメンドも行いやすくなります。

カフェ・飲食店

カフェや飲食店では、POSレジの基本機能に加えて、テイクアウトやデリバリーの注文管理にSTORESレジが活用できます。店内での飲食とテイクアウトの注文を一元管理することで、キッチンへの指示出しがスムーズになります。また、STORES予約と連携させれば、予約管理と会計システムを統合できるため、業務効率が向上します。モバイルオーダーにも対応しており、混雑時の注文受付の負担軽減にも役立ちます。季節メニューや日替わりメニューなどの商品追加も簡単に行えるため、メニュー変更が頻繁な飲食店でも柔軟に対応可能です。

雑貨・ギフトショップ

雑貨やギフトショップでは、季節商品や限定商品など、商品の入れ替わりが頻繁に発生します。STORESレジなら、商品情報の更新が簡単に行えるため、新商品の登録や価格変更などの管理が効率化されます。また、実店舗とネットショップの在庫を一元管理することで、人気商品の品切れを防ぎ、適切な在庫量を維持できます。ギフトラッピングやメッセージカードなどのオプションサービスも、カスタマイズパネルで簡単に追加できるため、お客様一人ひとりのニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。

STORESレジの詳細とは?

STORESレジの基本情報や機能について、わかりやすくまとめました。料金プランや初期費用、対応機能など、導入を検討する際に押さえておきたいポイントを表にしています。

項目詳細
月額フリープラン: 0円
ベーシックプラン: 4,950円(税込)
初期費用0円(端末は別途購入)
IT導入補助金の利用○(ベーシックプランのみ対象)
インバウンド対策○(免税対応あり)
連携可能なキャッシュレス決済STORES決済(クレジットカード、電子マネー、QRコード決済)
連携可能な予約システムSTORES予約

料金プラン詳細

STORESレジには、無料で利用できるフリープランと、より高度な機能が使えるベーシックプランの2種類があります。フリープランでは基本的なレジ機能が利用可能で、月額料金はかかりません。ベーシックプランは月額4,950円(税込)で、ネットショップとの在庫連携やスタッフ管理など、より便利な機能が使えるようになります。初回契約時は30日間無料でお試しいただけるため、機能を確認してから本契約するかどうか判断できます。料金は店舗ごとに発生するため、複数店舗で導入する場合は、店舗数分の料金が必要になります。支払いはクレジットカード決済のみとなっています。

初期費用と必要機材

STORESレジの導入にあたっての初期費用は基本的に0円です。ただし、レジアプリを動かすためのタブレットや、キャッシュレス決済を導入する場合の決済端末などは別途購入が必要です。STORES決済端末は19,800円(税込)となっています。また、レシートプリンターやバーコードリーダーなどの周辺機器も別途購入することになります。中小事業者向けのスタンダードプラン(中小支援プラン)に加入すると、通常は月額4,950円(税込)のSTORESレジベーシックプランが無料で使えるほか、決済端末も1台無料になるなどの特典があります。必要な機材のコストも含めて、導入予算を検討しましょう。

主要機能

STORESレジの主要機能には、基本的なレジ機能はもちろん、顧客管理、在庫管理、売上分析などがあります。特にネットショップとの在庫連携機能は、実店舗とECサイトの両方で販売している事業者にとって大きなメリットとなります。顧客管理機能を活用すれば、来店履歴や購入履歴を記録し、リピート率の向上に役立てることが可能です。売上分析機能では、アイテム別、カテゴリ別の売上を確認できるため、人気商品の把握や売れ筋商品の分析に活用できます。バーコード検索や品番検索にも対応しており、多数の商品を取り扱う店舗でもスムーズな会計が可能です。

キャッシュレス決済対応

STORESレジはSTORES決済と連携しており、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、さまざまなキャッシュレス決済に対応しています。STORES決済の決済手数料は、契約プランによって異なりますが、フリープランでJCB/AMEX/Diners/DISCOVERの場合は2.48%、スタンダードプランでは2.38%となっています。電子マネーやQRコード決済も含め、20種類以上の決済ブランドに対応しているため、お客様の好みの支払い方法に柔軟に対応できます。キャッシュレス決済を導入することで、現金管理の手間を減らし、会計ミスのリスクを低減できるのも大きなメリットです。

在庫管理機能

STORESレジの在庫管理機能は、実店舗とネットショップの在庫を自動連携できる点が大きな特徴です。ベーシックプランでは、STORESで開設したネットショップとの在庫連携が可能になり、店頭での販売とネット販売の在庫を一元管理できます。これにより、二重管理の手間が省け、在庫切れや過剰在庫を防ぐことができます。また、在庫数の更新もリアルタイムで行われるため、常に最新の在庫状況を把握できます。バーコードリーダーを連携させれば、入荷時の在庫登録も効率化できるため、在庫管理業務全体の負担軽減につながります。在庫切れが発生した際のアラート機能も便利です。

売上分析機能

STORESレジには売上分析機能が搭載されており、日々の売上データを簡単に確認・分析できます。日次、週次、月次の売上推移や、アイテム別、カテゴリ別の売上ランキングなどを確認できるため、売れ筋商品の把握や販売戦略の立案に役立ちます。ベーシックプランでは、より詳細な分析が可能になり、時間帯別の売上や客単価の推移なども確認できます。また、スタッフごとの売上も記録できるため、スタッフの実績管理にも活用できます。これらのデータを活用することで、効果的な販促施策の立案や、商品構成の最適化が可能になります。

STORESレジの業界ごとの注意事項

小売店の場合

小売店でSTORESレジを導入する最大のメリットは、実店舗とネットショップの在庫連携です。特に商品数が多い店舗では、在庫管理の手間が大幅に削減できます。ただし、この機能を活用するにはベーシックプランへのアップグレードが必要です。フリープランでは在庫連携機能が制限されています。また、バーコードを活用した在庫管理も可能なので、効率的な店舗運営に役立ちます。小売店では商品の入れ替わりも頻繁なため、商品情報の更新がしやすいSTORESレジは適しています。ただし、大量の在庫を扱う大規模店舗では、より専門的な在庫管理システムが必要になる場合もあります。

美容室・サロンの場合

美容室やサロンでSTORESレジを導入する場合、STORES予約との連携がポイントです。予約管理と会計を一元化できるため、業務効率が向上します。顧客管理機能を活用すれば、お客様の来店履歴や施術内容、購入した商品などを記録できるため、リピート率の向上にも繋がるでしょう。ただし、美容室特有の複雑な予約管理や顧客データの詳細な記録には、専門の美容室向けシステムの方が適している場合もあります。また、スタイリストごとの売上管理や、指名料の設定などの機能が必要な場合は、事前に機能の確認が必要です。施術メニューのカスタマイズや、オプションの追加なども柔軟に対応できるか検討しましょう。

フィットネスジムの場合

フィットネスジムでSTORESレジを導入する際は、会員管理との連携が課題になる可能性があります。STORESレジ自体には詳細な会員管理機能が備わっていないため、既存の会員管理システムとの連携が必要になるケースもあるでしょう。また、月会費の自動引き落としなどの機能も標準では対応していない可能性があるため、運用方法を事前に検討する必要があります。ただし、物販やドリンク販売、レンタルタオルなどの単発の商品販売には適しています。また、パーソナルトレーニングやグループレッスンなどの予約管理には、STORES予約を連携させることで対応可能です。会員証のバーコード読み取りによる会員確認も、バーコードリーダーを連携させれば実現できます。

まとめ

STORESレジは、実店舗とネットショップの連携に強みを持つPOSレジアプリです。特に小売業にとっては、在庫管理の効率化や売上データの一元管理によって、業務効率の大幅な改善が期待できます。無料プランから始められるため、導入コストを抑えたい事業者にも適しています。

ベーシックプランにアップグレードすれば、ネットショップとの在庫連携やより詳細な売上分析など、高度な機能が利用可能になります。また、STORES決済と連携することで、さまざまなキャッシュレス決済にも対応できるため、お客様の利便性向上にも繋がるでしょう。

STORESレジは特にアパレル、書店、雑貨店などの小売業に適していますが、美容室やフィットネスジムなどのサービス業でも、その特性に合わせた活用が可能です。ただし、業種によっては機能面で足りない部分もあるため、自社のニーズに合わせた検討が必要です。

導入を検討する際は、無料プランからスタートして機能を確認した上で、必要に応じてベーシックプランにアップグレードするのがおすすめです。また、IT導入補助金の活用も検討してみると良いでしょう。DX化を進めたい小売店にとっては、検討の価値が高いPOSレジアプリと言えるでしょう。

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